2015年に文化庁が創設した『日本遺産』に、大分県日田市・茨城県水戸市・栃木県足利市・岡山県備前市の4市で申請を行った『近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-』のストーリーが日本遺産の第1号認定を受けた。
■日本遺産とは…
我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」に認定する仕組みのこと。歴史的魅力に溢れた文化財群を地域主体で総合的に整備・活用し、発信することによって地域の活性化を図り、“文化財を活用した地方創生”国内外からの観光客誘致など観光振興をはかるもの。
■咸宜園…
江戸時代後期、廣瀬淡窓が建てた日本最大の私塾。当時、学問を学べるのは武士だけだったが、塾主である廣瀬淡窓が「身分・年齢・学歴関係なく学びたい者は皆学べる」といった独自の教育システムをとっていた。咸宜園で学んだ門下生は約4800人にも及んだ。
【日本遺産構成文化財】
1.咸宜園跡
2.日田市豆田町(私塾咸宜園と共生した町並み)
3.廣瀬淡窓旧宅及び墓
(廣瀬淡窓の人間形成に大きな影響を与えた旧宅と塾主らの墓)
4.長福寺本堂(淡窓が最初に開いた寺院の本堂)
5.桂林園跡(咸宜園の前身である私塾跡)
6.咸宜園関係歴史資料
【住所】 大分県日田市淡窓2丁目2番18号
【電話】咸宜園教育研究センター(0973-22-0268)
咸宜園跡