随分久しぶりの投稿となってしまいました、シリーズ『日田市の日本遺産』。
第4回目は『近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-』として咸宜園を取り巻く
構成文化財の内のひとつ『長福寺本堂』についてご紹介させていただきます。
長福寺は豆田町にあるお寺で、本堂は寛文9年(1669年)の建設。
現存する九州最古の真宗寺院建築です。
当時、出身僧侶が京都の高倉学寮の講師となるなど、日田における学問の中心でした。
幼少期の淡窓はこの寺の僧侶に学問を学びました。
そして24歳のとき最初に開塾したのが長福寺本堂と同じ敷地内にある
「長福寺学寮」でした。そのときの生徒数はわずか2人。
淡窓と寝食を共にしていたそうで、咸宜園の前身となった塾と言えるでしょう。
廣瀬淡窓が教育者としてスタートした場所『長福寺』。
日本遺産である『咸宜園』の構成文化財(淡窓ゆかりの地)を観ながらの散策も、
日田ならではの旅の醍醐味かもしれません(‘ω’)
すー